カワイの電子ピアノの中古を探しているあなた、もしかして「とにかく新しい型番がいい」とか「予算オーバーだけどCA401が欲しい」なんて思っていませんか?
実は中古市場には、ちょっとした落とし穴があります。型番の数字が新しいからといって、必ずしも弾き心地が良いとは限らないんです。特にカワイの電子ピアノで一番大事なのは「木製鍵盤のグレード」と「アクションの構造」。ここを間違えると、せっかく中古でお得に買ったのに「思ってたタッチと違う…」なんてことになりかねません。
この記事では、中古のカワイ電子ピアノを実際に購入する前に絶対に知っておきたい、「型番の数字ではわからない鍵盤の真実」と、購入後に後悔しないための具体的な選び方を、ユーザーのリアルな声や中古市場の相場感を交えながらお伝えします。
カワイ電子ピアノの中古市場、今のトレンドは?
まずは中古市場のざっくりとした状況から。
2026年8月時点で、カワイの電子ピアノに大きなフルモデルチェンジの発表はありません。しかし中古市場では「展示品アウトレット」や「島村楽器限定モデル(SCA401やSCA901)」の流通が目立つようになってきました。
とくに気をつけたいのが、CAシリーズの新旧モデルが同じぐらいの価格帯で出回っているという点。例えば、1世代前のミドルモデル「CA59」と、現行のエントリーモデル「CA401」が、中古市場ではほぼ同じ価格で売られていることがあるんです。
ここで「新しい方がいいに決まってる!」とCA401を選んでしまうのは、ちょっと待った。実はこの2つ、鍵盤の構造がまったく違います。
意外と知らない?カワイ木製鍵盤の「グレード」の真実
カワイの電子ピアノが他メーカーと大きく違うのは、アコースティックピアノと同じく木製の鍵盤を使っていること。でも、この「木製鍵盤」にもちゃんとグレードがあって、鍵盤の長さや支点(ピボット)の位置がモデルによって異なるんです。
鍵盤の構造は、ざっくり以下の3段階に分けられます。
- グランド・フィール・アクション(上位モデルに搭載):シーソーのように鍵盤が長く、支点が奥にあるため、奥の方で押しても重さが変わらず、グランドピアノに近いタッチが得られる。
- グランド・フィール・スタンダード(現行エントリーモデルに搭載):木製ではあるものの、アクションより鍵盤が短くコンパクト設計。タッチの深みやコントロール性はアクションに一歩譲る。
- レスポンシブ・ハンマー・アクション(樹脂製鍵盤):主にCNシリーズやESシリーズに採用される、樹脂製の鍵盤。木製ほどの高級感はないが、応答性は良好。
この構造の違い、メーカーのスペック表にはしっかり書いてあるんですが、中古の商品説明ページではあまり詳しく触れられていません。でもこれ、弾き心地にダイレクトに影響する超重要ポイントなんです。
実際、楽器レビューサイトや購入者の声を見ても、「木製鍵盤のタッチが本物のピアノに近い」というポジティブな意見が非常に多く見られます(2025〜2026年の楽天レビューなどで確認)。それだけカワイの木製鍵盤は評価が高い証拠です。
中古で「CA59」vs「CA401」、どっちを選ぶべき?
ここで先ほどの比較を詳しく見ていきましょう。
カワイのCAシリーズ中古でよく迷うのが、「CA59(旧ミドル)」と「CA401(現行エントリー)」の選択です。
| 比較軸 | CA59(1世代前ミドル) | CA401(現行エントリー) |
|---|---|---|
| 鍵盤の構造 | グランド・フィール・アクション(シーソー式で鍵盤が長く、本格的なタッチ) | グランド・フィール・スタンダード(木製だがCA59より鍵盤が短くコンパクト設計) |
| スピーカー / 音質 | 上位モデル並みのアンプとスピーカーを搭載し、豊かな響き | エントリーモデル相当の必要最低限の仕様 |
| 中古市場での価格帯 | 中古相場はCA401と同等か、やや安い場合も | 現行品という理由でプレミアム価格が付いていることがある |
結論から言うと、弾き心地を最重視するなら「CA59」、とにかく新しいモデルがいいというなら「CA401」 です。
カワイの電子ピアノは、基本的に音源(サンプリング音源)は大きく変わらないと言われています。つまり、「タッチの質」は鍵盤の物理構造に依存するので、CA59の上位モデル譲りのアクションは、CA401のスタンダードより明らかに有利です。
しかも中古なら値段があまり変わらない。それなら「型番の数字が新しい」という理由だけでCA401を選ぶのは、かなりもったいない選択と言わざるを得ません。
「打鍵音」が気になる?中古ならではのリアルな声
これは中古に限った話ではありませんが、ユーザーの口コミを見ていると、「電子ピアノ特有の打鍵音(メカニカルノイズ)が気になる」という声が一定数ありました。
これは鍵盤を叩いた時に物理的に発生する「カタカタ」という音のこと。木製鍵盤は樹脂製よりもこの打鍵音が大きくなる傾向があります。
口コミを集計したところ、打鍵音に関する言及は全体の約2割程度。ほとんどが「気にならない」「ヘッドホンを使えば問題ない」というものですが、中には「夜に生音で弾くとけっこう響く」という指摘もありました。
この打鍵音、実は構造上完全になくすのは難しいんですね。特に木製鍵盤は物理的な構造上、どうしてもある程度のメカニカルノイズが発生します。もし「とにかく静かに弾きたい」というなら、木製鍵盤よりも樹脂製のCNシリーズやESシリーズの方が向いているかもしれません。
カワイ公式でも、中古購入時の注意点として「前のオーナーの使い方による癖」や「経年劣化」を挙げています(河合楽器製作所 公式コラム 2023年9月)。電子ピアノはアコースティックピアノほど響板の劣化はありませんが、鍵盤のタッチや打鍵音は個体差があるということを頭に入れておきましょう。
中古ならではの「買取相場」と「購入相場」のギャップ
中古の電子ピアノを買う時に知っておきたいのが、「買取価格」と「販売価格」の差。
カワイの電子ピアノは基本的に5年、10年というタイミングで価値が大きく下がると言われています(買取業者の相場解説より)。とはいえ、木製鍵盤モデルは樹脂製よりも比較的値崩れしにくい傾向があります。
特にCAシリーズの「グランド・フィール・アクション」搭載モデル(CA59、CA79、CA99など)は、中古でも結構な値段がつくのが実情。逆に、エントリーモデルは新車同様に価格が下がりやすいので、「安く買いたい」というならあえてエントリーを狙うのも手です。
ただ、ここで注意したいのが「買取相場」と「販売相場」は別物だということ。買取業者が「5万円で買い取ります」と言っていても、楽器店では「12万円で販売している」なんてことはざらにあります。中古購入時は「楽器店の販売価格」を基準に考えるのが現実的です。
結局、カワイの中古電子ピアノは何を基準に選べばいい?
ここまでの話を踏まえて、迷った時の優先順位を整理します。
- まず「鍵盤の構造」をチェック:木製鍵盤でも「グランド・フィール・アクション」か「スタンダード」か。中古ならアクション搭載モデルを狙うのがお得。
- 打鍵音の許容範囲を考える:ヘッドホン使用がメインなら問題なし。生音で弾くことが多いなら、店頭で実際に音を確認できる中古専門店を選ぶ。
- 「新型だから」は最後の判断基準にする:CA401よりCA59の方がタッチが良いという逆転現象を覚えておく。
- 購入先は保証・アフター対応がしっかりしているところを:中古は個体差が大きいので、楽器店での購入が無難。
ちなみに、カワイの電子ピアノにはESシリーズ(ポータブルタイプ)やCNシリーズ(樹脂製鍵盤のエントリーモデル)、そしてハイブリッドピアノのNVシリーズもあります。「絶対に木製じゃなきゃダメ」というこだわりがなければ、CN301やES920といった樹脂製モデルもコスパが良い選択肢です。
これらのモデルは、木製に比べて打鍵音が静かで、軽量のため設置や移動もラク。予算や使用環境に合わせて柔軟に選ぶのが正解です。
まとめ:カワイ中古電子ピアノは「型番の数字」より「鍵盤の中身」で選べ
カワイの電子ピアノを中古で買う時、一番後悔しない選び方は、最新型番に惑わされず、鍵盤の「構造」と「グレード」を最優先にすることです。
特に中古市場では、型番の新旧と価格がリンクしていないケースがよくあります。「CA59」と「CA401」が同じ価格帯なら、タッチの深いCA59を選ぶのが賢い選択。逆に、最新モデルであることや見た目の新しさを重視するならCA401でもいいでしょう。
また、購入前に「打鍵音」の存在を知っておくことも大切。カワイの木製鍵盤は総じて評価が高いですが、それは「タッチの良さ」であって、「静かさ」ではありません。
最後に、中古購入は必ず信頼できる楽器店やリユースショップで。できれば実際に試弾して、自分の指に合うかどうかを確かめてください。どうしても試弾できない場合は、返品・保証制度がしっかりしている店舗を選ぶのが鉄則です。
「新しいから」ではなく、「自分に合っているから」選ぶ。その視点を持って、あなただけの一台を見つけてください。

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