「ローランドの88鍵電子ピアノ、種類がありすぎてどれを選べばいいんだろう……」
そんな風に迷っていませんか?結論から言うと、あなたの「最優先したいこと」で選ぶモデルはほぼ決まります。打鍵感を何より重視するならFPシリーズ、とにかく軽くて持ち運びやすいものが欲しいならGOシリーズ、そしてプロ志向ならRDシリーズがベースラインになります。さらに2025年3月には、超軽量コンパクトな新モデル「GO:PIANO 88PX」が登場しています。この記事では、ローランドの88鍵電子ピアノをシリーズごとに徹底比較し、それぞれのモデルがどんな人に向くのかを、実際のユーザーの声や最新情報も交えながら整理していきます。
ローランドの88鍵電子ピアノ、大きく分けると3つのシリーズ
ローランドの88鍵モデルは、大きく分けて「GOシリーズ」「FPシリーズ」「RDシリーズ」の3つがあります。この3つ、実はターゲットも中身もかなり違うんです。
GOシリーズは「とにかく軽くて手軽」。FPシリーズは「アコースティックピアノに近いタッチを手頃な価格で」。RDシリーズは「プロの現場で使える本格派」。ざっくりこういう住み分けです。
まずはそれぞれのシリーズがどんな特徴を持っているのか、簡単に押さえておきましょう。
GOシリーズ:超軽量・コンパクトで持ち運び自在
GOシリーズの最大の特徴は、その軽さです。後述する新モデル「GO:PIANO 88PX」はなんと5.8kg。片手で持ち上げられるレベルです。電子ピアノを部屋の隅に置きっぱなしにするのではなく、リビングに持ち出したり、練習場所を変えたりしたい人にはぴったりです。
鍵盤はハンマーアクションではなく、いわゆる「非ハンマー」タイプ。アコースティックピアノの重さは再現されていませんが、そのぶん軽量化に成功しています。価格も手頃で、初心者が「とりあえず一台」という用途にも向きます。
FPシリーズ:本格的な打鍵感を求める人の入門機
FPシリーズは、ローランドが誇る「PHA-4」というハンマーアクション鍵盤を搭載しています。この鍵盤、アコースティックピアノのタッチにかなり近いと評判で、電子ピアノでありながら「ちゃんとしたピアノを弾いている感覚」が得られるのが強みです。
値段はGOシリーズよりは上がりますが、本格的な練習用として考えると非常にコスパが良いシリーズです。
RDシリーズ:プロ仕様のステージピアノ
RDシリーズは、いわゆるステージピアノ。ライブやスタジオでの使用を前提に作られているため、音源のクオリティやエフェクト機能、接続端子の充実度が段違いです。価格もそれなりにしますが、それに見合ったパフォーマンスを発揮します。
2025年3月に新登場!「GO:PIANO 88PX」とは
2025年3月、ローランドからGOシリーズの新モデル「GO:PIANO 88PX」(型番:GO-88PX)が発売されました(参考:Thomann製品ページ、2025年3月)。このモデル、従来の「GO:PIANO 88P」(GO-88P)からいくつかのポイントで進化している一方で、トレードオフもあるので注意が必要です。
まず一番の進化ポイントは重量。GO:PIANO 88Pが7.0kgだったのに対し、GO:PIANO 88PXは5.8kgにまで軽量化されています。約1.2kgの差は、持ち運ぶときにかなり体感できるレベルです。
また、内蔵音色数も大幅に増えました。GO:PIANO 88Pがわずか4音色だったのに対し、GO:PIANO 88PXは40音色を内蔵し、さらに専用アプリ経由で最大256音色まで使えるようになっています。Bluetoothのバージョンも4.2から5.0にアップデートされ、接続安定性も向上していると見られます。
ただし、気になるのはポリフォニー(最大同時発音数)。GO:PIANO 88Pが128音だったのに対し、GO:PIANO 88PXは64音に半減しています。これは超軽量化やコストダウンとのトレードオフと考えられますが、実際の演奏でどの程度影響するのかは後ほど詳しく触れます。
新旧GOシリーズ比較:88Pと88PX、どっちを選ぶ?
ここで、GO:PIANO 88Pと88PXをスペック比較してみましょう。
| 特徴 | GO:PIANO 88PX(新モデル) | GO:PIANO 88P(旧モデル) |
|---|---|---|
| 重量 | 5.8kg | 7.0kg |
| 最大ポリフォニー | 64音 | 128音 |
| 内蔵音色数 | 40(+アプリで256) | 4 |
| Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
| スピーカー出力 | 2×6W | 2×10W |
| 発売時期 | 2025年3月 | 2018年頃 |
(出典:ThomannおよびAmazonシンガポール製品ページをもとに作成)
さて、これを見てどう思いますか?「ポリフォニーが減ってるじゃん!」と気になる方もいるでしょう。でも、冷静に考えてみてください。このモデルはそもそも「超軽量・コンパクト」を最優先に設計されています。そのトレードオフとしてポリフォニーが64音になったと見るのが妥当です。
では、64音のポリフォニーって実際どうなの?という疑問ですよね。一般的なポップスやバラードの演奏であれば、同時に鳴る音はせいぜい10〜20音程度です。ペダルを使った複雑なクラシック曲でも、よほど密集した和音を連続させない限り64音で足りなくなることは稀です。ただし、音色レイヤー(複数の音色を重ねる機能)を使う場合は消費数が増えるので、その点は意識しておいたほうがいいでしょう。
FPシリーズとの比較:打鍵感で選ぶならFP-10かFP-30X
GOシリーズが軽さを売りにするのに対し、FPシリーズは「本物に近いタッチ」を売りにしています。
エントリーモデルのFP-10は、PHA-4ハンマーアクション鍵盤を搭載し、価格は約$449.99(参考:B&H Photo Video製品ページ、2026年3月時点)。重量は約12kgとGOシリーズの倍近くありますが、その分、鍵盤の重みや反発がアコースティックピアノにかなり近いと評価されています。ポリフォニーも96音あり、初心者が本格的に練習を始めるには十分なスペックです。
もう一段上のFP-30Xになると、PHA-4鍵盤に加えて象牙調の表面加工が施され、さらに最大ポリフォニーは256音にまで拡張。内蔵スピーカーも2×11Wとパワフルで、価格は約$700〜$800程度になります(参考:ローランド公式サイト)。自宅での練習用としてはもちろん、ちょっとしたセッションや発表会でも使えるレベルの性能です。
プロ志向ならRDシリーズ:RD-08とRD-2000
「とにかく音作りを突き詰めたい」「ライブで使える信頼性が欲しい」という方向けがRDシリーズです。
エントリークラスのRD-08は、PHA-4ハンマーアクション鍵盤にZEN-Core音源を搭載。価格は約$1,099.99(参考:Sweetwater製品ページ、2026年1月時点)。ステージピアノとして必要な機能がひと通り揃っており、プロの現場でも十分通用します。上位モデルのRD-2000になると、さらに高精度な鍵盤や豊富な音色ライブラリ、強力なエフェクトエンジンが搭載され、価格もそれなりに跳ね上がります。
ここで大事なのは、「RDシリーズは値段が高いからすごい」ではなく、「自分がその性能を必要としているか」 で判断することです。自宅練習メインならFP-30Xで十分すぎるほど。ライブやレコーディングで使う予定があるならRDシリーズを検討する価値があります。
ユーザーのリアルな声から見える「ここだけの話」
実際に各モデルを購入したユーザーの声を、AmazonやSweetwater、Thomannのレビューから集計してみました。2026年8月15日時点のものです。
ポジティブな声としては、「GO:PIANO 88PXがとにかく軽くて持ち運びが楽」「場所を取らない」「コストパフォーマンスが良い」といった意見が複数見られました。FPシリーズでは、「鍵盤のタッチが素晴らしい」「この価格でこのクオリティは驚き」という評価が多く寄せられています。
一方で、ネガティブな声としては、GO:PIANO 88PXの内蔵スピーカーについて「期待したほど音が良くなかった」「こもった感じがする」という指摘がありました。また、「Pianoアプリの機能が限定されている」とか「バッテリー駆動時間が思ったより短い」という声も。超軽量化の代償とも言えるポイントですね。
ちなみに、GO:PIANO 88PXのスピーカー音質については、専門メディアが「前モデルより改良された」と評価する一方、ユーザーからは「こもった音」という意見もあります。これはおそらく、前モデル比では確かに良くなっているけど、絶対的な音質としてはコンパクトボディの限界を超えていないということでしょう。持ち運び前提のモデルと割り切るか、音質を優先するならFPシリーズを選ぶのが無難です。
結局どれを選べばいい?シーン別おすすめ
ここまでの話を整理すると、選び方の軸はかなりクリアになりました。
とにかく軽くて持ち運びやすいものが欲しい → GO:PIANO 88PX(2025年3月発売の最新モデル)。重量5.8kgはこのクラスでトップクラスの軽さです。ただし、ポリフォニーが64音になった点と、内蔵スピーカーの音質は過度に期待しないほうがいいでしょう。
アコースティックピアノに近いタッチで練習したい → FP-10またはFP-30X。予算が限られているならFP-10、もう少し余裕があって上位機能が欲しいならFP-30X。特にFP-30Xはポリフォニー256音、スピーカー出力も強力で、長く使える一台です。
ライブやプロの現場で使いたい → RD-08。ステージピアノとしての基本性能がしっかりしていて、価格もプロ向けとしては手頃な部類です。RD-2000はさらに上のグレードですが、本当に必要かどうかは自分の使用シーンと相談してください。
セカンドピアノとしてサブ機が欲しい → これもGO:PIANO 88PXが有力候補です。軽いのでリビングにサッと持ち出せるし、場所も取りません。メインのピアノとは別に「もう一台」として重宝するでしょう。
まとめ:自分の「最優先」を一つ決めれば、自ずと答えは見える
ローランドの88鍵電子ピアノ、シリーズごとに特徴を比較してきましたが、いかがでしたか?
大事なのは「何を最優先するか」を自分の中で一つに絞ることです。軽さなのか、タッチなのか、それとも音作りの自由度なのか。それを決めれば、自然と選ぶべきシリーズは絞られます。
そして、2025年3月に登場した「GO:PIANO 88PX」は、従来のGOシリーズのイメージを大きく更新する一台です。軽量化と音色数の増加という進化がある一方で、ポリフォニー減少やスピーカー音質の限界といったトレードオフもあるので、そこは実際に弾いてみるか、動画レビューなどで音を確認することをおすすめします。
この記事が、あなたにぴったりの一台を見つける手助けになれば幸いです。

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