「カシオの電子キーボード、買おうか迷ってるんだけど、種類が多すぎてどれがいいかわからない…」
そんなあなたに、まず結論からお伝えします。現時点(2026年8月)で一番注目すべきは、2024年6月に発売された76鍵盤の新モデル「CT-S1-76」です。 コンパクトさを保ちながら、61鍵盤では足りなかった演奏の幅をカバーした、まさに「ちょうどいい」一台。ただし、クラシックピアノのように重いタッチを求める方や、本格的な88鍵盤が必要な方は、従来の人気機種「Privia PX-S1100」や「CDP-S300」も選択肢に入ります。
この記事では、カシオの電子キーボードの中でも特に人気の高いモデルを、デザイン・重さ・タッチ・価格という実用的な軸で比較。さらに、ユーザーのリアルな声から見えてきた「レビューには書いてないけど知っておくべきポイント」もお伝えします。スペック表だけではわからない、購入後の満足度を左右するポイントまで深掘りしていくので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
カシオの電子キーボード、最新モデル「CT-S1-76」ってどんな製品?
まずは、この記事で一番の注目モデルである「CT-S1-76」から見ていきましょう。
カシオ計算機が2024年6月に発表したこのモデルは、それまで好評だったコンパクトキーボード「CT-S1」シリーズの待望の76鍵盤版です(出典:カシオ計算機公式トピックス、2024年6月)。従来の61鍵盤モデルでは「もう少し低い音域が欲しい」「クラシック曲を弾くときに鍵盤が足りない」と感じていたユーザーの声に応えた形ですね。
76鍵盤ならではのメリットとは?
よく「61鍵盤でも十分では?」という声を聞きますが、実際のところどうなんでしょう?
確かに、ポップスやロックを演奏する分には61鍵盤で事足りることが多いです。しかし、クラシックの小品や映画音楽の楽譜を手に取ったとき、左手の伴奏が低音域まで広がっていると「あ、鍵盤が足りない…」となる場面が出てきます。
76鍵盤があれば、そういった「鍵盤不足」を感じる場面がグッと減ります。88鍵盤と違ってサイズもそこまで大きくならないので、「もう少し本格的に弾きたいけど、場所は取りたくない」 というわがままな要望を叶えてくれるのが、このCT-S1-76なんです。
開発者が語る「原点回帰」の思想
この製品の面白いところは、単に鍵盤数を増やしただけではないという点。カシオの開発者は、1980年に発売された初代「カシオトーン201」の思想に立ち返り、「さまざまな音色を楽しめること」をコンセプトに設計したと語っています(出典:同公式トピックス内開発者インタビュー)。
つまり、単なるピアノ練習機ではなく、「音色の変化を楽しむ」という音楽の本質的な面白さを届けたいという想いが込められているんですね。この考え方は、後述する「CASIO CLASSIC TONES」機能にも強く表れています。
気になる重さとサイズ感
CT-S1-76の重量はわずか5.3kg(出典:カシオ計算機公式トピックス、2024年6月)。この軽さは、88鍵盤モデルが10kgを超えることが多いことを考えると、かなりアドバンテージがあります。
「リビングで気軽に弾きたい」「ちょっとしたライブやセッションに持ち運びたい」という方には、この軽さは大きな決め手になるでしょう。
人気の「Privia PX-S1100」と「CDP-S300」は何が違う?
CT-S1-76が注目を集める一方で、カシオにはすでに確固たる人気を誇るシリーズがあります。それが「Privia(プリヴィア)」と「CELVIANO(チェルビアーノ)」です。
ここでは、特に検索でよく見かける「PX-S1100」と「CDP-S300」に絞って、CT-S1-76とどう違うのかを整理していきます。
【比較表】これでわかる!カシオ主要モデル3機種の違い
まずは一覧で比較してみましょう。以下の表は、公式情報や主要ECサイトの情報(2026年8月時点)を基に作成しています。
| 項目 | CT-S1-76 | Privia PX-S1100 | CDP-S300 |
|---|---|---|---|
| 鍵盤数 | 76鍵盤 | 88鍵盤(ハンマーアクション) | 88鍵盤(ハンマーアクション) |
| 重量 | 5.3kg | 非公表(実測約11kg前後の情報あり) | 10.9kg |
| タッチ(鍵盤の重さ) | 非ハンマー(軽め・弾きやすい) | ハンマーアクション(重め・ピアノに近い) | ハンマーアクション(重め) |
| 価格帯(目安) | 中価格帯(新製品のため中間) | 高価格帯(上位機種) | 中〜高価格帯 |
| 特徴的な機能 | カシオ歴代名機音色(CZ,VZ,VL-1)搭載 | グランドピアノの共鳴音に特化 | 700音色・200リズム(多機能) |
(出典:カシオ計算機公式トピックス(CT-S1-76)、楽器販売サイト my-best の公開情報をもとに筆者作成)
タッチの違いが演奏感を大きく変える
この表で最も注目すべきは、「タッチ」 の違いです。
「PX-S1100」や「CDP-S300」に搭載されているハンマーアクションは、アコースティックピアノと同じように、低音域ほど重く、高音域ほど軽くなる仕組みです。ピアノのタッチをそのまま再現したい方には必須の機能と言えます。
一方、CT-S1-76のタッチは非ハンマー。つまり、鍵盤の重さにあまりバリエーションがなく、全体的に軽めでスムーズに弾けるのが特徴です。これは「軽くて楽に弾ける」というメリットでもあり、「ピアノの練習としては物足りない」と感じる方もいるポイントでもあります。
「ピアノの練習を本気でやるならPX-S1100」「気軽に音楽を楽しみたいならCT-S1-76」 というのが、おおまかな住み分けの目安になりそうです。
ここが違う!ユーザーのリアルな声から見えた「レビューにない注意点」
さて、ここからがこの記事の真骨頂です。スペック表やまとめサイトには絶対に書いていない、実際のユーザーが感じている生の声を集めてみました。
楽器レビューサイトの口コミ(2025年7月〜12月投稿分)を分析したところ、CT-S1シリーズ(61鍵盤版含む)について以下のような声が複数見られました。
ポジティブな声:「デザインが最高」「リビングに馴染む」
多くのユーザーが口を揃えて評価していたのが、そのスタイリッシュなデザインです。従来の電子キーボードのような「黒くて四角い楽器」ではなく、木目調のサイドパネルやカラーバリエーションが、インテリアとしても馴染むと好評でした。
「楽器を出すのが面倒だったけど、これなら置きっぱなしにしても気にならない」という声もあり、まさに開発陣が狙った「日常に音楽を」というコンセプトがユーザーに伝わっている証拠でしょう。
ネガティブな声:「音色切り替えが面倒」「付属ペダルが不安定」
一方で、気になる声も上がっていました。特に多かったのが以下の2点です。
1. 音色切り替えの操作がわかりにくい
CT-S1シリーズは、本体のタッチパネルと鍵盤の組み合わせで音色を切り替える仕様です。これに対して「直感的じゃない」「ボタン一つで切り替えられないのがストレス」という指摘がありました。演奏中にサッと音色を変えたい方には、少しモタつく可能性があります。
2. 付属のペダル(SP-3)が軽すぎる
同梱されているペダルが非常に軽量で、床の上で動いてしまいやすいという声が複数見られました。特に、ダンパーペダルを多用するクラシック曲では「踏んでいる最中にペダルがずれる」というストレスを感じるユーザーもいるようです。
どう対策する?シンプルな解決策
これらのネガティブな声は、購入前に知っておけば対策できるものばかりです。
- 音色切り替えについて:あらかじめよく使う音色を「お気に入り」登録しておくと、呼び出しが少し楽になります。完全な解決にはなりませんが、運用でカバーできます。
- ペダルについて:純正の別売ペダルや、他社製の重量感のあるペダルを検討するのがおすすめです。特に、ゴム製の滑り止めマットをペダルの下に敷くだけでも安定感が全然違います。
「CASIO CLASSIC TONES」って何?レトロ音源の魅力
ここで、CT-S1-76の大きな特徴の一つである「CASIO CLASSIC TONES」についても触れておきましょう。
これは、カシオが過去に発売した名機シンセサイザー(CZシリーズやVL-1など)の音色を、現代の技術で再現したものです(出典:カシオ計算機公式トピックス、2024年6月)。「シンセサイザーの音が好き」「ちょっとレトロでクセのある音を試してみたい」という方には、たまらない機能です。
単に「ピアノ音がきれい」だけではなく、「カシオらしさ」を前面に押し出したこの機能は、他のメーカーにはない独自の魅力と言えるでしょう。
結局どれを選べばいい?あなたへのおすすめ
ここまで読んで、もしかしたら「どれも良さそうで余計に迷った…」という方もいるかもしれません。そこで、最後にあなたの目的別・おすすめモデルを整理します。
- 「とにかく軽くてコンパクト。音楽を日常生活の一部にしたい」という方
→ CT-S1-76 がベストマッチです。場所を取らず、インテリアにも馴染みます。76鍵盤は、61鍵盤の不満を解消する「ちょうどいい」バランスです。 - 「ピアノの練習を本気でやる。タッチも含めてアコースティックに近づけたい」という方
→ Privia PX-S1100 を選びましょう。ハンマーアクションの重みは、練習の質を大きく変えます。予算に余裕があれば、こちらが間違いない選択です。 - 「色んな音色で遊びたい。エレクトーン的な多機能さを求めている」という方
→ CDP-S300 がおすすめです。700音色・200リズムという豊富なバリエーションは、一曲を弾くだけでも飽きさせません。 - 「CT-S1-76の軽さとデザインが好き。でもペダルだけはしっかりしたものが欲しい」という方
→ 本体はCT-S1-76を購入し、ペダルだけ別売の「SP-3」よりも重量のある製品(例:他社製のペダルや、カシオの別売オプション)を検討するのが良いでしょう。
このように、カシオの電子キーボードは、「何を重視するか」によって選ぶべきモデルがはっきりと分かれます。 あなたが「今、音楽に何を求めているのか」を軸に考えると、自然と答えが見えてくるはずです。この記事をきっかけに、あなたにぴったりの一台と出会えることを願っています。

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