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CubaseでMIDIキーボードから音が出ない!2026年8月時点の原因と解決策を徹底解説

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MIDIキーボードを接続してCubaseを立ち上げたのに、鍵盤を叩いても音が出ない……このトラブルは、DAWを使うすべてのクリエイターが一度は直面する壁です。結論から言うと、原因の多くは「インスペクターの入力ルーティング」「モニターボタンのON/OFF」「MIDI Thruの設定」というたった3つのポイントに集約されます。ただし、2026年に入ってからは、Windows 11のアップデートに起因する新たな問題が急増しています。この記事では、基本のチェックポイントに加え、2026年8月現在で最新の対策情報までを、順を追って徹底解説します。あなたのプロジェクトが今日復活するように、一緒に原因を特定していきましょう。

CubaseでMIDIキーボードの音が出ない!まず最初に確認する3つのポイント

いきなり複雑な設定をいじる前に、確認すべき基本の「三種の神器」があります。これらはSteinbergのユーザーフォーラムでも最も多く指摘されている原因です。

1. インスペクターの入力ルーティングが「All MIDI Inputs」になっているか

Cubaseの左側にあるインスペクター領域。ここに「入力ルーティング」という項目があります。ここが特定のMIDIポートや「Missing: キーボード名」といった表示になっていませんか?この場合、Cubaseは指定されたポートからの信号しか受け付けないため、鍵盤を叩いても無視されます。ここをクリックして「All MIDI Inputs」に変更するだけで、あっさり音が出るケースが非常に多いです。

2. トラックのモニターボタン(スピーカーアイコン)が有効か

録音準備ができていないと音が出力されないのは、Cubaseに限らずDAWの基本です。該当のMIDIトラックにあるスピーカーアイコン(モニターボタン)がオレンジ色に光っているか確認しましょう。オフの状態では、鍵盤を叩いても信号は通りますが、VSTインストゥルメントに届く前に遮断されてしまいます。

3. MIDI Thru Activeの設定

上部メニューの「Studio」→「Studio Setup」→「MIDI」の順に開き、「MIDI Thru Active」にチェックが入っているか確認してください。これがオフだと、入力されたMIDI信号がそのまま出力されず、音にはなりません。

これらの3点は、Cubase Pro 13やCubase Pro 15、Artist、Elementsなどすべてのエディションで共通の設定です。まずはこの3つを確認して、それでもダメな場合に次のステップに進みましょう。

2026年最新版:Windows 11の「WinRT MIDIバグ」が原因で音が出ないケース

ここからがこの記事の最重要ポイントです。2026年3月頃から、Windows 11のアップデートにより、MIDIデバイスの認識に影響を与えるバグが発生していることが、Steinbergの公式フォーラムで多数報告されています(参考:Steinberg Forums、2026年3月時点のユーザー報告)。従来の設定確認で解決しない場合、このOS起因の問題である可能性が極めて高いです。

そもそもWinRT MIDIとは?

Windows 11ではMIDI通信に「WinRT MIDI」という新しいAPI(アプリケーションインターフェース)が採用されています。このWinRT MIDIに不具合が生じ、CubaseがMIDI信号を正しく処理できなくなっているのです。症状としては、トランスポートパネルのMIDIインジケーターが反応しない、あるいは反応していてもVSTインストゥルメント(HALion SonicやKontaktなど)が音を出せないというパターンがあります。

Windows 11ユーザーが今すぐ試すべき3つの緊急対策

Microsoftによる本格的な修正は2026年4月〜5月頃になると見られていますが(Steinbergフォーラムの開発者コミュニティ情報より)、今すぐ試せる暫定対処法が以下の3つです。どれもSteinbergフォーラムで実際に効果が確認された方法です。

① 「Use Device WinRT Midi」設定をオフにする

CubaseのMIDIポート設定内に、このオプションがあります。Studio SetupからMIDIポート設定を開き、該当するキーボードの「Use Device WinRT Midi」のチェックを外してみてください。WinRT APIを経由せず、従来のMIDIドライバで通信を試みる設定です。

② 「Use System Timestamp for WinRT」を有効にする

同様にMIDIポート設定内に、「Use System Timestamp for WinRT」という項目があります。こちらは逆にチェックを入れることで、タイムスタンプ処理を変更し、バグを回避できるとの報告があります(Cubase Pro 13および15で有効性が確認されています)。

③ MIDIサービスを再起動する(管理者権限)

より直接的な対処法として、WindowsのMIDIサービスそのものを再起動する方法です。スタートメニューを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開き、以下のコマンドを入力してください。

net stop midisrv
net start midisrv

このコマンドはMIDI関連のシステムサービスを強制的に再起動します。PC自体の再起動では治らない場合でも、このサービス再起動で回復したという報告が複数寄せられています。なお、これらのコマンドを実行するには管理者権限が必要です。

これらの対策はあくまで2026年8月時点の暫定対応です。修正アップデートが公開された際には、Steinbergの公式アナウンスを必ず確認してください。

意外と見落としがち!VSTインストゥルメントとMIDIチャンネルの関係

「MIDI信号はCubaseに届いているのに、なぜかVSTだけが反応しない……」そんな場合は、VSTインストゥルメント側の設定が原因かもしれません。

例えば、HALion Sonic SEにオーディオトラックとして音色をロードした場合、MIDIチャンネルが「1」以外の信号を受け付けないことがあります。一方、MIDIキーボード側で送信チャンネルが「2」以上に設定されていると、信号はCubaseに届いていてもVST内部で無視されてしまいます。この場合も、インスペクターの入力ルーティングを「All MIDI Inputs」にしておけば、チャンネルに関係なくすべての信号を受け取れるので、まずはこの設定を試してみてください。

また、Kontaktのような多音色対応のVSTを利用している場合、各MIDIチャンネルに対応する音色がロードされているかも要確認です。空のMIDIチャンネルに信号が送られていても、当然音は出ません。

スタンドアロンでは動くのにCubaseだけダメ?ドライバー競合とポート占有を疑え

ユーザーフォーラムで特に混乱を招いているのが、「Kontaktのスタンドアロン版では問題なく音が出るのに、Cubaseにロードすると音が出ない」というケースです。この場合、ソフトウェア自体の故障ではなく、ポートの競合や占有が疑われます。

Windowsでは、一度に一つのアプリケーションしか特定のMIDIポートを「排他的」に使用できないことがあります。スタンドアロン版のKontaktを先に起動してしまうと、そのアプリがMIDIポートを占有してしまい、Cubase側からそのポートが見えなくなることがあるのです。解決策はシンプルで、スタンドアロン版のアプリケーションをすべて終了した状態でCubaseを起動し直してください。

また、USBオーディオインターフェースにMIDIポートが搭載されている製品(例:SSL 2+など)をお使いの場合、インターフェースのドライバが正常に動作していない可能性もあります。一度オーディオインターフェースの電源を入れ直し、ドライバを再インストールしてみるのも有効です。

Cubaseのバージョンアップで起こる「Missing」問題

Cubase Pro 12からPro 13、Pro 14、そしてPro 15へとアップデートした際に、それまで使えていたMIDIキーボードが突然認識されなくなるケースがあります。これは、バージョン間での設定ファイルの互換性が完全ではないことに起因します。

具体的には、インスペクターの入力ルーティングに「Missing: キーボード名」と表示される場合、Cubaseは過去の設定を参照しようとして、現在の環境に存在しないポートを探そうとしています。この場合も「All MIDI Inputs」に変更すればすぐに解決します。

もし多数のトラックで個別に入力ルーティングが設定されているプロジェクトであれば、一括で変更する方法も検討しましょう。MIDIトラックを全選択し、インスペクターの入力ルーティングを一斉に「All MIDI Inputs」に変更することで、作業を大幅に短縮できます。

「音が出ない」問題を自分で切り分けるためのチェックシート

ここまでの内容を整理し、あなたの状況がどのパターンに該当するか、簡単なフローチャートで確認してみましょう。

まずはCubaseのトランスポートパネルにあるMIDIインジケーター(緑のバー)を確認します。

パターンA:MIDIインジケーターが反応していない場合

  • ケーブルの断線や接触不良の可能性があります。USBケーブルやMIDIケーブルを交換して試してみましょう。
  • Cubase起動前にMIDIキーボードの電源が入っているか確認します(Cubase起動後に電源を入れると認識されないことがあります)。
  • WindowsのデバイスマネージャーでMIDIキーボードが正しく認識されているか確認しましょう。
  • それでもダメなら、上記の「Windows 11 WinRT MIDIバグ」の対策を試してみてください。

パターンB:MIDIインジケーターは光るが、VSTのインジケーターが反応しない場合

  • まずはインスペクターの入力ルーティングが「All MIDI Inputs」になっているか確認します。
  • 次にモニターボタン(スピーカーアイコン)がオンになっているか確認します。
  • Studio Setupで「MIDI Thru Active」にチェックが入っているか確認します。

パターンC:MIDIインジケーターもVSTインジケーターも光るのに、スピーカーから音が出ない場合

  • これはMIDI信号の問題ではなく、オーディオ出力の問題です。オーディオインターフェースのASIOドライバ設定や、Windowsのサウンド設定を確認してください。このケースは本記事のテーマからは外れますが、VSTインストゥルメントに音色がロードされているかも念のため確認しましょう。

なぜか知らないうちに直ってた?再起動の効果を過小評価しないで

フォーラムを調査していて興味深かったのは、「PCの再起動で直った」「Cubaseを再起動したら直った」という報告が非常に多かった点です。これは、WindowsのMIDIサービスやドライバの状態が一時的に不安定になることが原因と考えられます。

OSやドライバは常にバックグラウンドで複雑な処理を行っており、長時間の稼働やスリープからの復帰などでMIDI通信が不安定になることがあります。設定をあれこれ弄る前に、一度PCを再起動してから症状が再現するか確認してみてください。特に、MIDIキーボードをUSBハブ経由ではなく、PC本体のUSBポートに直接接続してみることも効果的です。

CubaseのMIDIトラブルを未然に防ぐ「テンプレート」活用術

最後に、再発防止のための習慣を一つ提案します。それは、「All MIDI Inputs」をデフォルト設定にしたMIDIトラックのテンプレートを用意しておくことです。

新規プロジェクトを作成するたびに、MIDIトラックを追加し、入力ルーティングを「All MIDI Inputs」に設定し、モニターボタンをオンにし、あらかじめHALion Sonic SEなどのVSTをロードした状態でプロジェクトテンプレートとして保存しておきます。そうすれば、次に新規プロジェクトを開いたときに、いちいち設定を確認しなくても、すぐにMIDIキーボードで音を鳴らせる環境が整います。

Cubaseは非常に多機能なDAWであるがゆえに、設定項目が多く、どこをいじればいいか迷ってしまうことがあります。しかし、音が出ない問題の大部分は、今回紹介した入力ルーティング・モニターボタン・MIDI Thru・WinRT関連設定のいずれかに原因があります。

特に2026年現在は、Windows 11環境においてOS起因の新たなトラブルが発生しています。従来の対策で解決しない場合は、WinRT MIDI関連の設定やサービス再起動を試してみてください。そして、どうしても解決しない場合は、AKAI MPK Mini mk3やM-Audio Oxygen Pro 61など、お使いのキーボードの型番を添えてSteinbergの公式フォーラムやメーカーサポートに問い合わせるのが確実です。あなたの音楽制作が、一日でも早くスムーズに戻りますように。

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