「メトロノーム170」って、正直めっちゃ速いですよね。楽譜に「♩=170」って書いてあると、まず「え、これ本当に人間の演奏なの?」って思う人も多いはず。でも、曲のテンポとして170BPMは決して特殊ではなくて、むしろロックやブルーグラス、バロック音楽なんかでは普通に出てくる速度なんです。
結論から言うと、BPM170は1分間に170回の4分音符を刻むテンポで、秒間に換算すると約2.83拍(170÷60 = 2.833…)の速さ。速度記号でいうと「ヴィヴァーチェ(Vivace)」から「プレスト(Presto)」の境目あたりに位置します。この記事では、ただ「170です」で終わらせず、このテンポをどう体感し、どんな練習法でモノにするか、実際に使える視点で掘り下げていきます。
そもそもBPM170ってどのくらいの速さなの?
多くのメトロノームサービスでは、BPMは30〜300の範囲で設定できるのが一般的です(参考:日本のオンラインメトロノームサービス「a-ki’s factory」の仕様)。その中で170は、だいたい全体の真ん中より少し上の「中速より速い」ゾーン。
海外の音楽理論サイト「Orchestra Central」の定義によると、ヴィヴァーチェは156〜176BPM、プレストは168〜200BPMとされています。つまり、170BPMはヴィヴァーチェとプレストの両方にまたがるテンポで、楽曲の雰囲気や演奏スタイルによって「速いけどキレのあるヴィヴァーチェ」にも「軽やかなプレスト」にもなり得る。このあいまいさが、逆に使いどころの幅広さでもあるんです。
ちなみに、秒間2.83拍という数字を体感に置き換えると、1秒間にほぼ3回「タン」と鳴るイメージ。この感覚、頭で理解するより実際に体で覚えたほうが早いので、ぜひオンラインメトロノームやアプリで実際に音を鳴らしてみてください。機械式のメトロノームより、Webやアプリのほうが精度が安定しているのでおすすめです。
BPM170が使われる楽曲やジャンル、具体的には?
「どんな曲で170が出てくるの?」という疑問。実はけっこう身近なところにあります。
- ブルーグラス/アメリカンフィドル曲:アップテンポのチューンは150〜180BPMがざら。フィドルプレイヤーにとっては「基礎体力」のようなテンポです。
- 速いロック/パンク系:ドラムのシングルストロークがこのあたりのテンポでバチバチ決まると気持ちいい。
- バロック音楽のアレグロ:ヴィヴァルディやヘンデルの協奏曲なんかで、古楽器奏者がこのテンポを選ぶことも。
- ダンス音楽(特にシャッフル系):ステップの細かさが求められるジャンルでは、170BPMが練習の目安になります。
つまり、「速い曲」とひとくくりにせず、ジャンルごとに「このテンポで何を表現するか」がまったく違う。これがBPM170の面白いところです。
メトロノーム170を練習にどう取り入れる? 楽器別のアプローチ
ここが一番の山場。検索しているあなたはおそらく「どうやってこの速さを安定させて弾くか」に苦戦しているはずです。実際、ギターでもピアノでも管楽器でも、170BPMは「壁」になるテンポ。でも、正しいステップを踏めば必ず越えられます。
ギター(速いソロやカッティング)の場合
まずは60BPMから始める。遅すぎる? いや、これが最短ルートです。メトロノーム練習の鉄則で、あるテンポで正確に弾けないなら、もっと遅くする。170で弾きたいなら、まず60で完全にクリーンに弾けるまで反復。そこから「5BPMずつ」上げていく。これ、地味ですが絶対に効く。
また、タップテンポ機能を使うのも手です。Musiccaのオンラインメトロノームにも搭載されていますが、自分が「これくらいの速さだな」と感じるテンポをタップで入力して、実際の170と体感のズレを確認する。意外と自分の体感テンポは狂っているものなので、そこを修正するだけでも精度が上がります。
ピアノ(アルペジオやスケール)の場合
ピアノで170BPMのスケールを弾くのは、かなりの上級者向け。ここで大事なのは拍子の感じ方を変えること。4分音符でカチカチ鳴るメトロノームを、あえて「2分音符」または「8分音符」で聞き直す練習法があります。
たとえば、170BPMの4分音符を「1と2と」で刻むのではなく、8分音符感覚で「タンタンタンタン」 と捉えると、指の運びがスムーズになることがあります。これはあくまで感覚の話ですが、プロのピアニストも使う裏技です。
ドラム(シングルストローク/ダブルストローク)
ドラマーにとって170BPMは「手が回らなくなる」最初の壁と言われます。特にシングルストロークを170でキープするには、スティックのリバウンドを徹底的に活かす必要がある。
ここでのおすすめ練習は、3小節オン、1小節オフ(いわゆるミュート練習)。メトロノームを鳴らし続け、3小節は全力でキープ、次の1小節は頭の中でテンポを保ちながらスティックを動かさない。これを繰り返すと、体感のテンポ感が驚くほど鍛えられます。この方法はMusiccaのオンラインメトロノームのような、音を消せる機能があるツールでやりやすいです。
メトロノームツールの選び方:Web・アプリ・実機、どれがいい?
BPM170のような精度が要求されるテンポでは、ツール選びも結構重要です。それぞれの特徴をざっくり比較してみましょう。
| ツールの種類 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| Webブラウザ(無料) | すぐ使える、タップテンポ機能付きも多い、正確 | 広告あり、オフラインで使えない | とりあえず今すぐ音を確認したい人 |
| スマホアプリ | チューナーやビート強調機能が充実、オフライン可 | 有料アプリは数百円〜、無料版は制限あり | 練習環境をスマホで完結させたい人 |
| 機械式メトロノーム | アナログの温かい音、存在感がある | 精度がやや甘い(ゼンマイ式)、おもりの調整が面倒 | クラシック系で「耳で覚える」練習を好む人 |
170BPMのような速いテンポでは、機械式より電子式(Web or アプリ)のほうが安定しています。機械式はおもりの位置がちょっとズレるだけで数BPM誤差が出ることも。正確さを求めるなら、無料のWebサービスで十分です。
ユーザーは「170」にどんなイメージを持っているか?
実は「BPM170」は単体ではあまりSNSで話題になりません。なぜか? それは「個別の製品名ではないから」。X(旧Twitter)などで検索しても、特定の楽曲やアーティスト名とセットで出てくることがほとんどです。
ただ、楽器練習コミュニティでの経験則として、「このテンポで弾けるようになると、他の速い曲にも応用が利く」という声はよく聞かれます。つまり、170は通過点であり、かつ成長のバロメーターでもある。そこを意識して練習すると、単なる数値以上の意味を持ってくるはずです。
なぜ「170」にこだわるのか? それが次のステップへの鍵
最後に、BPM170が持つ「練習的価値」を整理しておきましょう。
このテンポは、初心者には「速すぎる」、上級者には「まだまだ余裕」という、まさに中級者をふるいにかけるテンポです。だからこそ、この壁をきちんと乗り越えると、音楽的な安定感が一段上がる。
大事なのは、170はゴールではなく通過点だということ。メトロノームの数値を上げることに夢中にならず、まずは正確さと表現力を優先する。そして、どうしても指がもつれるなら、スウィング感を入れてみたり、8分や16分の分解練習に戻ったりするのも手です。
「メトロノーム170」で検索したあなたは、おそらく「速いテンポ」に挑戦している最中。正しいツールと練習法で、確実に自分のものにしていってください。

コメント